東京の宅配ドライバーが地元の徳島県のタクシー運転手に転職した体験談

高校卒業後に徳島県から東京に上京をして、運送会社のドライバーをしていた男性が彼女との別れを契機に地元の徳島県に戻って、タクシー運転手へと転職をした体験談です。

東京で宅配会社のドライバーをしていたが、彼女との別れを契機に故郷の徳島へ

高校を卒業後、漠然とした夢を抱いて徳島の片田舎から東京へと上京しました。特に何かをしたいというわけではなく、東京に出たいという気持ちだけが強かったです。上京をして、始めに住み始めたのは親戚の紹介で蒲田のマンションです。家賃は5万円くらいでしたが結構キレイなマンションでとても居心地がよかったのを覚えています。

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最初の1年くらいはコンビニのバイトを掛け持ちし食いつないでいました。いわゆるフリーターでしたが、何となくこれでも食べていけそうでしたし、当面はそれでも良いと思っていました。

フリーター生活から宅配便の集配ドライバーへ

そんな時に、年末の宅配便の仕分けバイトをきっかけに宅配便の会社で雇ってもらえることになったのです。仕分け作業員から集配ドライバーになり都内を宅配トラックで駆け回る日々、これは結構運転技術に寄与したと思っています。

そんなこんなで5年ほどが経った頃、付き合っていた彼女と終わりの日が来てしまいました。あまりのショックに東京ではいられなくなり、情けない話ですが仕事も辞め地元徳島に帰ることにしました。

徳島に戻って、宅配会社のドライバーを考えていたが、なぜかタクシー乗務員の仕事に惹かれた

地元の徳島に戻ったと言っても、実家には帰りづらく、徳島市内で部屋を借りての生活をすることにしました。仕事も決めずに徳島県に戻ってきたのですが、東京で経験のあった宅配業者の仕事を探そうとハローワークを訪ねました。

その時に見つけたタクシー乗務員募集の求人に理由はわかりませんが、妙に惹かれてしまったのです。そこで、応募をしたところ、意外とすんなりと採用をしていただきました。どうやら集配ドライバーの経験が評価されたようです。そして二種免許の取得もサポートしてくれました。費用負担や、免許取得中の給与もいただけ、大変嬉しかったです。

地元とはいえ、車で走るの初めて。最初は苦労したが、東京に比べると交通量も少なく1年ほどで慣れました。

徳島で高校まで18年間住んでいたといっても高校時代には当然、車の運転はしていなかったので、地元とは言え、車で走行する道はわからず、苦労しました。

実際、徳島市内はほぼ初めての道ばかり、さらに当時はカーナビもほとんど普及してなかったため頼りは書店で購入した市内の地図です。地図とにらめっこする日々が続き、道を覚えるのにかなり苦労しました。

とはいえ、やっぱり東京に比べると交通量少なく道も単純なので、5年以上宅配トラックを乗り回していたので、運転には困りませんでした。運転には困らないので道だけを覚えればよく、徳島では、タクシーで行くポイントというのも限られているので、1年ほどで大体の道はマスターすることができました。

タクシー会社間の縄張り争いには少し苦労した

道を覚える以外の苦労はタクシーには会社によって縄張りみたいなものがあって、その縄張りで客待ちするのはご法度であるということです。怒鳴られるというより無言の圧力みたいなものを感じ、少々不気味だったです。

タクシー業務は楽しく、お客さまにありがとうと言ってもらえる仕事

タクシー業務は結構楽しく「ありがとう」と言ってもらえた時は疲れが一気に吹き飛びます。なぜ、徳島に戻ってきたときにタクシー運転手の仕事に惹かれたのかは今でもわかりませんが、タクシー運転手の仕事を選んでよかったと思っています。

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